• 社長インタビュー

技術力と問題解決能力を武器に、唯一無二の電気・計装プロフェッショナル集団へ挑戦

技術力と問題解決能力を武器に、唯一無二の電気・計装プロフェッショナル集団へ挑戦

株式会社ノワテック

水上 真紀 (Maki Mizukami)

技術力が強みなのに未経験者7割で社員が構成されていて、大手企業からの案件含めほとんどが紹介や問い合わせ経由というお客様から熱い信頼を得ている株式会社ノワテック。 そんな株式会社ノワテックの代表水上さんが力を入れていることは、「良い会社を作る」ということ。良い会社を作る上で取り組んでいることや業界や社員への想いを伺ってきました。

現場監督からスタートしたキャリア

CAD(キャド)オペレーターとしてパソコンで図面を製作する仕事をするつもりで1993年にノワテックに社員として入社しました。ただ、当時の建築業界はまだまだ手書きで図面を書く時代で、お客様のところに出向して書くのが当たり前。CADはほとんど使われていない状況でした。

研修中に実際の現場を見てみたいと伝えたら、聞き取り違いをされたようで、CADオペレーターではなく現場監督になってしまったんです(笑)現在もありがたいことに人が足りないほど忙しく、私自身も現場にたまに出て、施工管理を行うこともあります。

M&Aをして社長へ就任した想い

父が創業した会社で、私が社長に就任したのは2020年なので割と最近です。元々、会社を継ごうという思いや志があったわけでは正直ありませんでした。現場監督を経験し、一生懸命頑張った結果役員になり、今に至るという状況なので、常に目の前の仕事に向かって頑張っていたら気づいたらという感じです。ただ、役員時代から良い会社にしたいとはずっと思っていました。

女性が少ない業界というのもあり、私自身が頑張ると周りから評価されたり、褒められることが多かったんです。ただ、私だけではなくて一緒に取り組んでいる職人も同じように評価され、会社自体も認められたいとずっと思っていました。

その想いを実現するのは誰かではなく私だと思うようになっていきました。ただ、会社を繁栄させていくために利益を生み出し続けることはやはり簡単なことではありません。

それに、常に人手が足りない業界ではあるのですが、採用活動をする上で、自分の会社に入ってほしいと思う方に出会えたとしても、特に19歳、20歳の新卒の学生さんを採用する時は本当にこの方の人生に責任を追えるのだろうかと感じ出すわけですよ。私自身独身ということもあって、私がいる間は良くても、その後のことを考えると、社員が安心して働き続ける場所があること、その為、会社を継続することが絶対に大事だと思うようになりました。

もう一つ、建設業って接待が多かったり、男性社長やオーナー社長による暗黙ルールや特性のようなものも正直あり、女性である私からみると違和感を感じる場面も多く・・・。次の世代に継ぐ時に業界ならではのしがらみに飲み込まれないようにする必要があることも感じていました。

そんなタイミングでちょうどM&Aの話がありました。数字を全て公にして、私たちが得た利益をどう使っていくのかを考えるやり方の方が、会社を安定的に継続させるという点とな経営をしていくという点で良いだろうなと思いました。

グループには入るけども、自主独立で行っていくことを受けいれてもらえたこともあり、2020年にM&Aをして社長に就任しました。現在も、ノワテックがより発展していくために自由度高く規定を作ったり、いろんな提案をさせてもらいながら事業や組織を形作っています。

今の私の使命は、とにかく良い会社を作る、これを実現することです。

賞与年3回!年末宝くじを全社員に配布!社員への想い

M&Aをして、私に代が変わり、不安もいっぱいあっただろうに辞めずにいてくれることに本当にただただ感謝していて。

建設業ってやっぱり大変なんですよ。

朝が早いし、拘束時間も長いし、建設業界に働き方改革も導入されたとはいえ、まだ道半ばで、まだまだ他の業界と比べると遅れているところがたくさんあります。

そんな中、お客様や会社の想いに応えてくれるみんなには日頃から「ありがとう」と思っています。

だからこそまずは、賃金やボーナスで還元できるようにしていきたいし、福利厚生に関しても大企業までとはいかなくても中小企業の中ではかなり手厚いよね、という状態を作りたい。

実際、4年前から賞与の回数を年3回に増やしました。

あとは、社員の元に福がくればいいなと思って毎年年末に宝くじを全社員に配っています。そういう面白いことというかちょっとしたサプライズみたいなことを社員と共に楽しんでたりします。(笑)

営業をしなくても選ばれ続けている理由

うーん、そうですね…?

ただ、電気業界の中でも、「計装・自動制御」というのはとてもニッチだからこそお客さんに求められる業界ではあります。その中でも、うちは監督がいて電工がいるので工事もできて、ソフトの制作など試運転業務で現場を立ち上げ、竣工後はメンテナンス部隊もいます。オールマイティーに近いところがあるんですよね。だから、お客さんからこんな仕事できないかって相談された時に、うちはやってませんではなく、まずは話を聞いてね、と伝えています。チャレンジしながら形作っていって、最初から断らないっていうのを大事にしています。

お客様からは、ある程度社員を抱えているっていうことと、親会社がいることで安心してお取引していただけているようには感じます。

大企業の信頼や安心感と、中小企業のしなやかさを大事にお客様と向き合えているところが強みかもしれません。お客様の困ったに向き合い続けて唯一無二の存在に電気業界の中でも計装・自動制御というのはニッチという話をしましたが、どういう仕事かはわかりづらいですよね(笑)

例えば、マンションの管理人さんから、水を送る機械のポンプが壊れたという問い合わせがあったとします。その時、まず電気が来ているのか確認するためには電気屋さんを呼ばなきゃいけない。でも電気ではなく、機械自体が故障しているならメーカーに問い合わせをする必要があるし、ポンプを動かすためのソフトが誤作動しているのであればソフトウェア屋さんを呼ばなくてはいけない。というように壊れた要因によって対応できる人や問い合わせ先が異なるんです。

私たち計装屋は、電気関連における幅広い知識を持っているので、電気が来てない、機械が壊れてる、ソフトウェアが誤作動しているなどを総合的に見ることができて問題となっている部分を特定できる技術を持っているんですよね。だから、世の中に素晴らしい電気屋さんはいっぱいあるけど、計装屋は少ないというのが現状で、だから「便利な存在」とお客様から言ってもらえます。

そんな便利な存在で居続けるためにはやはり知識や技術力は必要不可欠で、かつ問題解決能力が必要です。お客様の困ったに向き合い続けてきた結果、問題解決能力が身についたことで、それ自体がうちならではの強みになったように思います。とにかくチャレンジし続けていきたい

お客様の中には、現在、取引している業者が高齢化で廃業し、新しい業者を探して問い合わせてくるケースも増えています。仕事が増え、今まで以上に人手不足なのは間違いないので、働きたいと思ってもらえるような環境をより整えてより入社したい社員を増やしていくこと。

そして、まだまだ社員全員がお客様のお悩み解決できる力を身に付けいてるわけではないので、問題解決能力を身につけた集団にしていきたいです。問題解決能力を活かすことで、お客様からのこういう仕事ができないか?に積極的にトライしていき、自社の幅を広げていきたいと思っています。

そういうチャレンジが、社員の成長にも繋がっていくと思っていますし、社員が成長することで会社も成長すると思っているので、とにかくチャレンジしていきたいです。

技術が強みの会社なのに未経験が7割?!未経験者が活躍している理由

工事や調整、ソフトの操作、メンテナンスなど各領域に経験豊富な技術者がいるので、先輩と一緒に現場に入って覚えていける環境があることですかね。3年目ぐらいから自分が司令塔となる現場を増やしていくイメージですが、その見極めも先輩に任せているので、研修で手厚くというよりも1人1人の業務の習得度合いや特性に合わせて関わっています。

あとは、案件の種類が豊富なので経験を積める場が溢れているということですかね。建設現場って病院や工場を作るにも全てがフルオーダーメイドなんです。工期、建物の形状、規模、関係業者、関わる人々など全てが現場によって違うので、毎回が勉強になり、成長できます。案件自体がたくさんあるし、難易度も様々。幅広い仕事があってそこに携われる機会があるというのが何よりも技術力を磨ける要因かもしれません。

楽なことばかりではなく、正直大変なことも多いです。だからこそ、技術を身につけることを喜びと感じられたり、自分自身の成長にやりがいを感じられる人は未経験からでも活躍しています。成長を楽しめる人と一緒に働きたいですね。

ノワテックっぽいと感じる社風やカルチャーはありますか?

緩いと思う。(笑)あと、失敗に寛容だと思いますよ、みんな。何でもかんでも許されるってことではないですが、失敗しちゃったものはしょうがないですからね。失敗も成長のひとつなわけで、風通しよく報告・相談できる雰囲気はあると思います。

あれはダメ、それはダメなんてことはまずないです。 私自身がガチガチが好きではないですし、堅い業界だからこそ柔軟にやっていきたいと思っています。あと、個人的なエピソードですけど、緩さでお客様からびっくりされたのは、まだ私が現場担当だった時の話。

お客様に作業進捗の写真を送るという仕事があるのですが、その日は現場監督もお客さんもすごく疲れていた日だったんです。現場の写真を撮りに行った時にたまたま猫がいたので、締め切り間近で少しピリピリしている中だったんですが猫の写真も送付しちゃいましたね。(笑)

大変な仕事こそ、楽しみながらやりたい!みたいな感じを常に持っています。

これから出会う仲間へのメッセージ

社会情勢がめまぐるしく変わる中、本当にいろんなことが大変だし、将来の不安もいっぱいあると思うのですが、ノワテックに入ることで、絶対的に自分自身の成長は実現できると思っています。

正直、楽な仕事ではないけれどもお互い成長しながら、少しでも楽しい人生になるような、そんな風に会社が関われればと思っています。私が足りないところはどんどん引っ張ってもらって、楽しく良い会社にするためのお手伝いを一緒にしていただけたら嬉しいです。